身体を酸性にする物質

身体を酸性にする物質といえば「紫外線」を思いつく人が多いのではないでしょうか。
人間の体は弱アルカリ性に保たれていますが、体を酸性に傾けてしまう物質によってさまざまな悪影響を受けてしまいます。わかり易く言うと、体がサビる、ということですね。
じつは紫外線の他にも身体を賛成にする物質はいろいろとあるんです。

1.ケトン体
朝食を抜くと、脳のエネルギー源であるブドウ糖が不足します。すると身体で使うはずのブドウ糖が脳で使われ、身体の方のエネルギー不足が起こり、筋肉の臨時エネルギーとしてケトン体が作られます。ケトン体は筋肉にとって効率の悪いエネルギーであるため、筋肉を動きにくくしてだるさを感じさせます。

2.乳酸
身体を動かすと、筋肉でエネルギーが使われます。その燃えカスとして発生するのが乳酸です。乳酸がたまると肩こりや足がつるといった筋肉疲労が現れます。

3.リン酸
肉類や加工食品を食べ過ぎると、体内にリン酸が過剰に作られます。体内でリン酸が増え過ぎると、リン酸を処理すると同時にカルシウムが排泄されてしまい、カルシウム不足からイライラしたり怒りっぽくなったりします。

4.尿酸
食物の旨みの正体はアミノ酸と核酸です。核酸はプリン体から作られます。
プリン体が処理されるときにゴミとして尿酸ができ、これが身体に貯まると慢性的に疲労感が生じるようになります。このような高尿酸状態は痛風を引き起こします。

朝食は食べるべきか?

朝食は食べるべきか?それとも食べなくてもいいのか?

テレビの健康番組を見ていると、医者によっても意見が違うようですね。
朝食はしっかり取った方がいいという医者が多いようですが、中には朝食は食べなくてもいいとか、果物で充分とかいう医者もいます。

朝食を食べない人も多く、理由としては
・食欲がわかない
・食べる時間がない。その分寝ていたい
・太りたくない
などが多いようです。
しかし健康の面から考えても朝食はしっかりと食べた方がいいようです。

朝食は1日のウォームアップです。朝食を食べると体温が上昇し身体が目覚めます。
そういえば少し前に朝カレーというのが流行りましたね。あれも体温をあげるといいという理由からです。体温があがれば基礎代謝もあがりますからダイエットにも効果的ですね。
朝食を必ず食べる人と、欠食することがある人に統計をとると、「しばしば体がだるい」「よく疲れる」と答えるのは欠食者に多いという結果が出ています。
このようなだるさや疲れを感じるのは、脳の中の活力を感じる大事な部分の働きが、朝食欠食が原因となってうまく機能しないために起こるのです。
そのため昼間から眠くなったり、それを紛らすために未成年者であっても喫煙の習慣をもつようになってしまうともいわれています。
朝食をしっかり摂って、1日のいいスタートを切りましょう。

大腸がんと間違いやすい病気

大腸がんと間違いやすい病気がいくつかあります。
その中で比較的多い病気と症状をまとめました。

◆大腸がんと間違えやすい病気とその症状◆
●痔・・・下血、血便   *大腸がんと一番間違われやすい症状です!
●虚血性大腸炎・・・持続性の粘膜便、下痢、腹痛
●過敏性腸症候群・・・便秘、排便の頻度の変化、下痢と便秘の繰り返し
●クローン病・・・腹痛、下痢、腹部のしこり、貧血、倦怠感、体重減少
●大腸憩室症・・・発熱、腹痛、血便

上記のような症状があったら、大腸がんじゃないだろうと決めつけず、医療機関できちんと診察してもらいましょう。
大腸がんでなければそれでよし、万が一大腸がんでも早期発見できればそれにこしたことはありません。

大腸の右側左側

大腸の右側でがんができるか、左側でできるかで自覚症状が違うようです。

大腸の右側(盲腸、上行結腸、横行結腸)でがんが発生した場合、自覚症状は出にくいことがあります。
大腸の右側ではまだ水分が多く、便が柔らかい状態で運ばれています。
そのため、がんによって腸が狭くなっていたとしても便が通りやすく、また出血があっても排便されるまで時間があるために、血便などが見ても確認しにくいのです。
「便秘や下痢を繰り返す」「腹痛が起こる」などの症状があっても、なかなか大腸がんを疑う人は少なく、がんが大きくなって「お腹の上からしこりに触れる」「慢性的な貧血症状を生じる」ようになってから受診してがんが発見されることが多いようです。

反対に、大腸の左側(下行結腸、S字結腸、直腸)に発生したがんの場合、水分の吸収が進んでいて便が硬くなっているため、がんが硬い便に擦られて違和感を感じたり、がんによって大腸内が狭くなると便が細くなったりします。
また、血液や粘膜が付着した便がこともあり、右側に比べると症状がはっきり出やすいようです。

いずれにしても、早期発見が最も大事ですから違和感を感じたらすぐに病院で診てもらいましょう。

大腸がんのステージ

大腸がんのステージについてお話します。
その前に、大腸がんとはどんな病気なのかお話します。

●大腸がんの種類
大腸がんは大きく「結腸がん」「直腸がん」の2つに分けられます。
盲腸からS字結腸までにできるがんを「結腸癌」といい、直腸から肛門までにできるがんを「直腸がん」といいます。
先日がんでお亡くなりになった女優の坂口良子さんは「横行結腸」に発生した「結腸癌」に分類されます。
以前は日本人には「直腸がん」が多かったのですが、食生活などの変化のせいか、最近では「結腸癌」が増えています。

●大腸がんの発生の仕方
大腸がんの発生の仕方には2つあります。
ポリープ型・・・大腸の粘膜にできた良性のポリープががん化する
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デノボ型・・・正常な大腸の粘膜が発がん刺激を受けて直接がん化する。早期に進行がんになりやすく、転移のスピードも速い傾向にある。
デノボ型

●大腸がんの広がり方
大腸がんは粘膜の表面から発生しますが、がんの進行度によって分類することを「ステージ(病期)」と言います。
ステージはがんの大きさではなく、深さや周辺組織への広がり方、リンパ節への転移や他の臓器への転移の有無によって分類されます。
ステージ0が最も進行度が低く、ステージⅣが最も進行度が高い状態です。
大腸がんのステージは次の通りです。

ステージ0 がんが粘膜内に留まり、粘膜下層には及んでいない。
ステージⅠ がんが粘膜下層、または固有筋層に留まっている。リンパ節へ転移がない。
ステージⅡ がんが大腸の固有筋層を越えて浸潤している。リンパ節へ転移がない。
ステージⅢ がんの深さに関わらず、リンパ節に転移している。
ステージⅣ がんが肝臓や肺などの他の臓器に転移したり腹膜に播種している。