幸せホルモン

「幸せホルモン」といわれるホルモンがあります。
わけもなくイライラしたり、落ち込んだり・・・。そんな時は脳内の「幸せホルモン」が減っているかもしれません。そのホルモンの名は「セロトニン」と言います。
セロトニンが脳内できちんと分泌されていると、落ち着きや心地よさ、満足感などを感じることができますが、不足すると精神のバランスが崩れやすくなって、イライラしたり落ち込みやすくなったりします。

セロトニンは睡眠とも関係しています。
人は眠っているときには副交感神経が働いていて、起きているときには交感神経が働いています。セロトニンはこの切り替えをスムーズに行うよう働きかけています。
セロトニンが正常に分泌されていると、すっきりと目覚めることができます。

◆セロトニンを増やすには
①太陽光を浴びる
太陽光を浴びて目の網膜に光が入ると、セロトニン神経を活性化させるスイッチが入ります。 朝起きて太陽の光を浴びる習慣をつけるといいですね。ちなみに曇り空でも充分です。

②リズム運動をする
一定のリズムを繰り返し行う、ウォーキングやジョギング、サイクリング、フラダンスなどの運  動は、筋肉だけでなく、脳にも直接働きかけるため、セロトニン神経も活性化されます。
また、食事中によく噛むことを意識すると、食事自体がリズム運動になり、セロトニン神経が  活性化されます。ガムを噛むというのもいいですね。

③食事
脳でセロトニン神経のエネルギーとなるのは炭水化物です。また、大豆製品や乳製品、鶏  卵、アボガドなどに多く含まれるトリプトファンというアミノ酸はセロトニンの原料になりますの で、これらの食品を積極的に取り入れましょう。併せてビタミンB6も積極的に摂るようにしま  しょう。

④グルーミングを活用する
動物たちが互いに毛づくろいをしあうことをグルーミングと言いますが、ここでは「人と人のふ れあい」を意味します。実はセロトニン神経は人とのふれあいで最も活性化されます。直接  肌を触れ合わせるスキンシップでセロトニン神経を活性化しましょう。