ひざの軟骨は再生しないという事実があります。
ところが、その再生しないひざの軟骨を再生させる治療が開発され、しかも条件によっては保険が適用されるようになります。
始めこのニュースを聞いた時には、iPS細胞がらみかと思いましたが違いました。
この方法はiPS細胞を使うのではなく、患者自身の軟骨細胞を体外で培養して移植するというものです。
実際の治療現場で利用されるのは今年の夏ごろと言われていますから、そろそろ医療機関によっては治療を開始しているところがあるかもしれません。
この培養軟骨は、「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」が製造・販売する「ジャック」というもので、価格は1回あたり208万円。保険適用で患者負担は10万円ほどになりそう。
現段階では、軟骨の欠損部分が4平方センチ以上の場合が対象とのこと。
ひざ痛の大部分を占める「変形性ひざ関節症」の場合、この治療の対象になるかわかりませんが、ひざ痛で悩んでいる方は一度整形外科で相談してみてはいかがでしょうか。