貼るだけでがんを治療する!

貼るだけでがんの治療ができるという、画期的な方法の研究が進んでいるようです。
つくば市にある「物質・材料研究機構(NIMS)」が6月12日に発表しました。
がん細胞に温熱治療を行うと同時に抗がん剤治療もおこなうというもの。

がん細胞は熱に弱く、42.5℃~43.0℃でダメージを与えることができます。
今回研究されているものは、ナノファイバーメッシュという繊維に磁気をおびた粉を混ぜたシートを患部に貼る、というタイプで、そこに外部から交流磁場を与えることで発熱させ、がん細胞にダメージを与えるという仕組みのようです。

同時に、この繊維には抗がん剤も浸みこんでいて、発熱すると縮む繊維を使うことで発熱すると抗がん剤がしみだして治療する、というものです。
ナノファイバーメッシュ

温熱療法、抗がん剤治療をそれぞれ単独で行った場合よりも効果が高く、がん細胞に対して70%の殺傷能力がたしかめられたそうです。

この研究が実用化されて商品化されれば、治療による患者の身体的な負担はかなり改善されると期待されています。