虫歯って何?なんで虫歯になるんだろう?
私は小さいときから虫歯が多く、小学校時代、毎年夏休みは歯医者通いでした。
でもいったい虫歯ってなんなのか、きちんと考えたことはなかったので調べてみました。
虫歯は「ミュータンスレンサ球菌(MS菌)」が引き起こす、感染者数が人類最大規模の感染症とのこと。
感染症? いまひとつピンと来ませんが、MS菌が繁殖して虫歯になるということですね。
さらに虫歯になる要因には、様々な生活習慣の要因が複合的に関与しています。
例えば口の中の最近の種類と比率(いい細菌もいるわけです)、唾液の分泌量、甘いものを食べる頻度とか、いろいろな要因があります。
虫歯の原因ですぐに思いつくのが「歯垢」ですね。
歯垢って食べカスだと持っている人もいるかもしれませんが違います。
歯の表面に付着したMS菌が、糖分を分解してネバネバした多糖類を合成したものが歯垢です。
歯垢の中の細菌は糖分を栄養にして有機酸を出します。
この酸によって歯が溶け始めるのが虫歯の始まりです。
歯は酸に弱く、PH5.5の弱酸で溶けてしまいます。(PH5.5というと、女性の基礎化粧品程度のPHです)
そういえば昔、ある炭酸飲料に歯を漬けておくと溶ける、だから体に悪い、なんてよく言っていましたが、
酸に漬けていれば歯は溶けるんですね。
ところが、PH5.5以上になると今度は唾液中のリン酸やカルシウムが再び歯に沈着する「再石灰化」が起こります。
実は歯はこのように溶けたり修復したりを繰り返しています。
●食事と虫歯
食事をとると口の中(歯垢の中)のPHが7.0の中性付近から賛成に傾いていきます。
やがてPH5.5を下回ると歯の表面が溶け始めます。
そして食後1時間ほどで酸を中和する唾液の力で中性ないし弱アルカリ性に戻ります。
そのとき唾液中の成分が歯の溶け出された部分を埋め、歯の表面が修復されます。
しかし、常に間食をしていると酸性状態が長くなり、歯が溶け出す時間が長く、再石灰化する時間は短くなります。
その結果、歯は溶け出すばかりとなり、虫歯の危険性が大きくなります。
間食は歯にも悪影響なんですね。