虫歯になる、ならない、は赤ちゃんの時に決まる?

虫歯になる、ならない、は赤ちゃんの時に決まる。
虫歯になるのはママのせい!
という話を聞きました。
子供の時から虫歯に悩まされてきた私は愕然としました。
「俺の虫歯は母ちゃんのせいだったのか・・」

赤ちゃんの口の中は善玉菌だけで、虫歯の原因となるMS菌は定着していません。
なぜなら、MS菌は歯の表面にしか住めないからです!
歯がない赤ちゃんにはそもそもMS菌は定着できないんですね。
そして乳歯が生え始める19ヶ月!ここがポイント!
この19ヶ月から乳歯列が完成する31ヶ月にMS菌の感染を受けなければ、歯の表面には善玉菌が十分に定着して、MS菌が入り込みにくくなります。
この期間を「感染の窓」といいます。
この期間に、例えば食事の時にママと同じスプーンを使って食べさせたりしてママのMS菌を移さないことが大事になります。

理想は、子供が生まれる前から19ヶ月に入るまでにママや周囲の養育者が歯科で専門的な歯のクリーニングを受けたり、MS菌の除菌を行うことです。

ただ、口の中は悪玉菌ばかりでなく善玉菌もたくさんいてMS菌の活動を抑えてくれます。
19ヶ月に入るまでは、仮にMS菌が多いママと同じスプーンを使ったとしても歯がないためMS菌は定着せず、むしろ善玉菌が受け継がれていきます。
MS菌の感染を気にし過ぎてやみくもにスキンシップを制限するのではなく、歯が生えるまではスキンシップによってよい菌を移してあげることも大切です。

うちの母ちゃんも同じスプーンで食べさせてくれたんだろうなあ、口移しもあっただろうなあ、うーん、そう考えると複雑な気持ちです・・・。