大腸がん 女性死亡率第1位!

なんと日本では新しく大腸がんになる人は毎年6万人!
日本人にとって怖い病気の一つです。
特に女性の死亡率は大腸がんが第1位なのです。
つい先日も女優の坂口良子さんが「横行結腸がん」でお亡くなりになった報道があり、びっくりされた方も多いのではないでしょうか。横行結腸がんも大腸がんの一種です。
ちなみに男性でも死亡率第3位です。

実は昔は大腸がんはここまで多くはなかったのです。
大腸がんによる死亡者数を見てみると、1965年は男性3,265人、女性3,335人でしたが、
2010年には男性23,921人、女性20,317人となっています。なんと約7倍ほどに増加しています。
なぜ大腸がんが女性死亡率第1位になるほど増えたのでしょうか。

●大腸がん増加の原因
①食生活の変化・・・かつて和食が主体だった日本の食生活が、戦後は肉類を中心とした動物性タンパク質、動物性脂肪を多く摂取する欧米型の食生活に変わりました。その結果、腸内細菌が有害物質を発生させてがんの発症を促し、便の停滞時間が長くなり、代謝によって生じる発がん物質が影響を及ぼすなどのリスクが増えているとも言われています。
では欧米人は大丈夫なのか?と思ってしまいますが、同じ人間と言っても、人種や生活環境によって人体の微妙な差異があって、例えば日本人はお酒に弱い人が多いというのは遺伝的にもはっきりしています。同じように長い年月を経て日本の風土にあった体の仕組みが出来上がってきたものを、急激にその環境を変えることで歪みが出ているのかもしれませんね。
*よく日本人の腸は、穀物や植物繊維を消化しやすいように欧米人に比べて長く、肉食には向かないと言われますが、この腸が長いという点については根拠となるデータがありませんでしたので不明です。

②日常生活の変化・・・便利な世の中になり、体を動かすことが減り、運動不足の人が多くなりました。加えて過剰なストレスを感じてしまい、腸が精神面の影響を強く受けてしまうケースが増えました。ストレスって体のいろいろな部分に影響しますね。

③寿命が延びた・・・40歳からが「大腸がん年齢」といわれ、罹患者数が増え始めます。一般に高齢になるほど大腸がんの罹患者数も死亡率も高くなるため、超高齢社会に伴い大腸がんも増加しています。

しかし、大腸がんは早期に発見して治療すれば完治しやすいがんだと言われています。
しばらく大腸がんについて調べていきます。

五臓六腑

「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って耳にしたことあると思いますが、私が頭に浮かぶのは、お酒を飲んで「ぷは~、五臓六腑に浸み渡るぜ!」という場面です。

ところで五臓六腑って内臓のことだとは想像しますが、具体的には何を指すのでしょうか?

一般的には
五臓=肝臓(かんぞう)・心臓(しんぞう)・脾臓(ひぞう)・肺(はい)・腎臓(じんぞう)
六腑=胆のう(たんのう)・小腸(しょうちょう)・胃(い)・大腸(だいちょう)・膀胱(ぼうこう)・三焦(さんしょう)五臓,六腑
を指すと理解されています。

でも実際には少しニュアンスが違うようですよ。
五臓六腑はもともと東洋医学で使う言葉で、東洋医学では「五臓」は栄養をもとに気・血・水(津液)をつくって貯えるところ、「六腑」は食べ物から栄養素を消化吸収するところとしています。
古代中国人は、生命を支える生理機能を大きく5つのグループに分け、それを「肝」「心」「脾」「肺」「腎」という5つの営みと捉えました。
つまり「五臓」とは個々の臓器を指すのではなく、1つのまとまりを持った生体の働きを指すのです。
例えば、西洋医学では肺といえば肺臓という臓器のことを指しますが、東洋医学でいう肺は、鼻・咽喉・気管・気管支・肺胞・さらに皮膚呼吸を加えた皮膚・毛穴・それに汗腺など、呼吸に必要なすべての器官を指します。

また、五臓六腑はそれぞれが単独で機能しているのではなく、対応する臓と腑が互いに協力し合って機能しています。
対応するのは、
肝↔胆、心↔小腸、脾↔胃、肺↔大腸、腎↔膀胱 です。それぞれが一定の関係で経絡でつながっています。そのためある1つの臓腑が悪くなると、関連する別の臓腑の調子も悪くなりやすいとされています。
なお、六腑の三焦は、気や津液の通路で、気化作用が行われる場所でもあります。
*津液(しんえき)=「津」は陽性の水分で、清んで粘り気がなく主として体表を潤し、体温調節に関与し、汗や尿となって体外へ排泄される。
「液」は陰性の水分で、粘り気があり体内をゆっくりと流れるもので、骨や髄を潤す。

イカの内臓を食べると肝臓にいい?

昨日(4/4)、妻とスーパーに買い物に行ったところ、おもむろにホタルイカを買い物かごにいれてきたので???と思っていたらこういうことでした。

「イカの内臓を食べると肝臓脂質が低下する」という記事が新聞に。
(平成25年4月4日付 読売新聞朝刊)img012

内容を簡単に説明すると、研究報告は富山短大の竹内弘幸教授らのグループ。
ラット実験で、イカの内臓を混ぜた餌を与え2週間後に調べたところ、肝臓脂質が約25%減少していたとの事。
実験はラット40匹を5つのグループに分けて、それぞれ違う5種類の餌で2週間行ったということなので、1グループ8匹という数が十分なデータなのか私にはわかりませんが、肝臓脂質が25%の減少というのはかなり大きな数字だなという印象です。
まだラット実験の段階なのでどうなるのかわかりませんが、イカの内臓で肝臓脂質が下がるならうれしいですよね。
現在成人男性での実験も行っているとの事。結果が楽しみです。
ホタルイカは内臓ごと食べるのでぴったりな食材ですが、ちなみにホタルイカは富山湾の春の味覚として知られているそうです。

虫歯・歯周病の予防

↑ ↑ 立派な歯ですこと。虫歯や歯周病の予防なんてしてないだろうに・・・。

子供の頃から虫歯に悩まされてきた私としては、
虫歯が多い=歯垢が多い=歯周病になりやすい
の図式がちらついて落ち着きません。

奥歯はほとんど金属が入っているし、前歯は1本差し歯だし・・・、これ以上虫歯を進行させたくないわけで・・。。
虫歯・歯周病の予防について、家でできること調べました。
もちろん歯医者さんでチェックしてもらって、歯垢を落としてもらったりするのがベストなのは言うまでもありません。

●家でできること(一次予防)
①唾液の役割を引き出す
口の中を細菌やウイルスから守るため、唾液は重要な役割を果たしています。
特に、酸を中和する作用は、糖分などの影響で歯の表面が溶け出してできた微小な穴を修復してくれます。
つまり歯の再石灰化をたすけてくれてます。
しかし唾液が少ない人もいます。
そんな人はガムを噛んだりして唾液の量を増やしてあげるといいですね。(糖分に注意!やぶへびにならないように)
キシリトールのガムがお勧めです。キシリトールは酸を作らない甘味料で、しかもMS菌に無駄働きをさせて数を減らす作用があります。

②食習慣を見直そう
1)間食を減らす
食事回数が増えれば歯を溶かしている時間が長くなり、再石灰化する時間が無くなってしまいます。
歯は溶ける一方。再石灰化する時間を確保しましょう。
2)糖分を控える
糖分の入った飲食物をだらだら口にすることが一番よくありません。
砂糖だけでなく、炭水化物やフルーツもMS菌の栄養になりますから要注意。

③酸蝕症に注意
酸蝕症とは、歯が科学的に溶ける現象です。
炭酸水やレモン・ビタミンC製剤などの「酸」を長時間慢性的に歯に触れさせていると歯の表面が溶けていく酸蝕症の危険があります。

④正しい歯磨き
ちゃんと歯を磨いてもMS菌や歯垢が残っていると虫歯や歯周病になってしまいます。
正しい歯磨きできっちり除去しましょう。
<バス法>
虫歯・歯周病の予防に効果的なブラッシング法です!
歯をごしごし磨くというより、歯と歯茎の境目をきれいにする感覚で磨きます。
歯と歯茎の境目に45度の角度で毛先をあて、小刻みに動かします。歯と歯茎の境目の歯垢を掻き出すイメージです。

歯磨き粉もフッ素入りがお勧めです。フッ素には酸が増えるのを抑えたり、歯の再石灰化を促進したり、歯質を強くするなどの作用があります。
最近はいろいろな歯磨き粉も出ていますので探してみてください。

また、1日1回くらい糸ようじを使って歯の間をきれいにしましょう。

⑤舌を洗う
歯を磨くときに、合わせて舌も洗いましょう。口腔内の菌数が激減します。

⑥殺菌性のうがい薬を使う
歯磨きの後にうがい薬を使うことも虫歯・歯周病の予防に効果的です。

歯周病ってどんな病気?

歯周病ってよく聞きますが、どんな病気なのでしょうか?

「誰でも歳をとれば歯が少なくなっていくんだから、歯が抜けていくのは老化現象だね。」と思っていませんか? 本当にそうなのでしょうかか??

実は歯が抜けるのは一概に老化現象とは言えないんです!
歯を失う原因の多くが「歯周病」です。歯周病はかつては「歯槽膿漏」と呼ばれてて歯茎から膿が出る病気という程度の認識でした。
リンゴを食べると歯茎から血が出ませんか?」って言ってました。って、古い?
歯周病は歯がグラグラしたり抜けたりという症状が目立ちますが、実は歯を取り巻く歯周組織の慢性持続性炎症で、そこから出る炎症物質が血流により全身をむしばむ病気なのです。
なので歯周病ってどんな病気?と聞かれれば、歯から始まる全身病!といえるかもしれませんね。歯周病ってちょっと怖いかも・・・。
でも、言い換えれば、歯周病を予防すれば高齢になっても歯が丈夫なままいられるってことだ!
たしかにうちの親父はいまだに歯が丈夫だもんな~。

●歯周病の原因
歯周病の主な原因は、歯と歯茎の間に付着し蓄積した歯垢が古くなって、通常は少ない「歯周病菌」が繁殖して毒性の強い歯垢に変化することです。

●歯周病を悪化させる要因
①不衛生・・歯磨きをあまりしなかったり、ちゃんと歯磨きしていても歯垢をおまく取り除けていない場合もあります。
よくテレビのCMで、歯磨きした後にチェックしたらしっかり歯垢が残っているというシーンがありますよね。
②たばこ・・たばこを吸うと血流量が低下します。歯周組織の血流量が低下すると組織の修復力が著しく低下します。
また、たばこは歯周病の進行を早め、悪化させます。
③歯ぎしり・・異常な噛み合わせによるダメージが歯周病を悪化させます。

●歯周病が進むと・・・
歯周病は虫歯と違って、重症にならないとこれといった症状がありません。
ですから自覚症状が出たころにはかなり進行している可能性があります。

歯周病の始まりは歯垢がたまって歯肉に炎症が起きることです。
歯周病が進行していくと、だんだん歯茎の色が赤みを帯びてきて、歯磨きで出血します。
また、唾液が少しネバネバした感じがしてきます。
やがて歯茎が赤くなり、腫れてきます。舌にコケが付いたようになり、口臭がします。
このころには「歯槽骨」という歯の部分が分解し始めます。
そして中度に進行すると固いものを噛むと痛むようになり、歯槽骨が破壊されます。
重度になると歯茎から膿が出て、歯がグラグラしてきます。歯槽骨も溶けていきます。

歯周病の予防や治療は次回で