生姜パワーで冬を乗り切る!

寒い季節になってきました。
南国育ちの私には辛い季節です。
そこで今回は、寒い冬を乗り切るのにお勧めの食品「生姜」についてです。

生姜は昔から、そして世界中で体に良いと言われている食品の代表格です。
元々「薬味」という言葉は、生姜から生まれたとも言われています。
その生姜の効能は・・・
・体を温める ・免疫力を高める ・血行を良くする ・発汗をうながす ・解熱
・鎮痛作用 ・抗菌作用 などなど・・・

じつは生姜は、生で食べるのと熱を加えて食べるのとでは効果が変わると言われています。
それは有効成分が変化するからです。
辛み成分である「シンゲロール」は免疫細胞の数を増やして免疫力をアップさせ、加えて殺菌作用も持っていると言われていますが、酸化に弱いため、食べる直前におろしたり切ったりした方がいいでしょう。また、熱を加えると減ってしまうので生がいいです。
風邪を引きそうなときは、擦った生姜をお湯に混ぜて、ハツミツを加えた生姜湯がいいですね。

加熱した生姜の場合、「シンゲロール」が「ショウガオール」に変化します。この「ショウガオール」は血行を良くする働きがあります。
「ショウガオール」は炒めた時が一番増えるので、身体を温めたい時は、炒めものに生姜を加えるといいでしょう。

生姜パワーで、寒い冬を乗り切りましょう!

幸せホルモン

「幸せホルモン」といわれるホルモンがあります。
わけもなくイライラしたり、落ち込んだり・・・。そんな時は脳内の「幸せホルモン」が減っているかもしれません。そのホルモンの名は「セロトニン」と言います。
セロトニンが脳内できちんと分泌されていると、落ち着きや心地よさ、満足感などを感じることができますが、不足すると精神のバランスが崩れやすくなって、イライラしたり落ち込みやすくなったりします。

セロトニンは睡眠とも関係しています。
人は眠っているときには副交感神経が働いていて、起きているときには交感神経が働いています。セロトニンはこの切り替えをスムーズに行うよう働きかけています。
セロトニンが正常に分泌されていると、すっきりと目覚めることができます。

◆セロトニンを増やすには
①太陽光を浴びる
太陽光を浴びて目の網膜に光が入ると、セロトニン神経を活性化させるスイッチが入ります。 朝起きて太陽の光を浴びる習慣をつけるといいですね。ちなみに曇り空でも充分です。

②リズム運動をする
一定のリズムを繰り返し行う、ウォーキングやジョギング、サイクリング、フラダンスなどの運  動は、筋肉だけでなく、脳にも直接働きかけるため、セロトニン神経も活性化されます。
また、食事中によく噛むことを意識すると、食事自体がリズム運動になり、セロトニン神経が  活性化されます。ガムを噛むというのもいいですね。

③食事
脳でセロトニン神経のエネルギーとなるのは炭水化物です。また、大豆製品や乳製品、鶏  卵、アボガドなどに多く含まれるトリプトファンというアミノ酸はセロトニンの原料になりますの で、これらの食品を積極的に取り入れましょう。併せてビタミンB6も積極的に摂るようにしま  しょう。

④グルーミングを活用する
動物たちが互いに毛づくろいをしあうことをグルーミングと言いますが、ここでは「人と人のふ れあい」を意味します。実はセロトニン神経は人とのふれあいで最も活性化されます。直接  肌を触れ合わせるスキンシップでセロトニン神経を活性化しましょう。

ホルモンについてもっと知ろう!

いつまでも若々しくいたい・きれいになりたい・イライラしないで穏やかに暮らしたい・毎日楽しく過ごしたい・・・・・。
こんな私たちの願望をかなえてくれる頼もしい見方が「ホルモン」です。
ホルモンバランスを整えることで、身体も心もとても健康的になれます。
でもホルモンについては知らないことがたくさんありますよね。(食べるホルモンには詳しくても・・・)
そこで数回に渡ってホルモンについてお伝えします。
*成人病予防対策研究会発行「ほすぴ」参照

◆ホルモンとは?
ホルモンはギリシャ語で「刺激するもの」や「目覚めるもの」という意味の「ホルマオ」が語源になっています。
文字通り、ホルモンは体の中の働きを刺激して起こすといおう役割を持ち、自律神経の働きや、免疫、代謝など、あらゆる仕組みに深く関わっています。
体内には100種類以上のホルモンがあるといわれ、必要な時期に必要な量がつくられて、決まった役割を果たすことで、私たちの体は正常に保たれています。

◆ホルモンの種類は?
大きく3つに分けられます。
①ステロイドホルモン
肝臓などでつくられたコレステロールを原料としているホルモンです。
男性ホルモンや女性ホルモンなどがあります。
②ペプチドホルモン
タンパク質のもととなるアミノ酸が多数つながった構造で形成されるホルモンです。
成長ホルモンやインスリンなどがあります。
③アミン型ホルモン
アミンという化学基を持った構造のホルモンです。
ドーパミンやメラトニンなどがあります。

次回は「幸せホルモン」といわれる「セロトニン」についてです。

ひざの軟骨再生治療

ひざの軟骨は再生しないという事実があります。
ところが、その再生しないひざの軟骨を再生させる治療が開発され、しかも条件によっては保険が適用されるようになります。

始めこのニュースを聞いた時には、iPS細胞がらみかと思いましたが違いました。
この方法はiPS細胞を使うのではなく、患者自身の軟骨細胞を体外で培養して移植するというものです。

実際の治療現場で利用されるのは今年の夏ごろと言われていますから、そろそろ医療機関によっては治療を開始しているところがあるかもしれません。

この培養軟骨は、「ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング」が製造・販売する「ジャック」というもので、価格は1回あたり208万円。保険適用で患者負担は10万円ほどになりそう。
現段階では、軟骨の欠損部分が4平方センチ以上の場合が対象とのこと。

ひざ痛の大部分を占める「変形性ひざ関節症」の場合、この治療の対象になるかわかりませんが、ひざ痛で悩んでいる方は一度整形外科で相談してみてはいかがでしょうか。

貼るだけでがんを治療する!

貼るだけでがんの治療ができるという、画期的な方法の研究が進んでいるようです。
つくば市にある「物質・材料研究機構(NIMS)」が6月12日に発表しました。
がん細胞に温熱治療を行うと同時に抗がん剤治療もおこなうというもの。

がん細胞は熱に弱く、42.5℃~43.0℃でダメージを与えることができます。
今回研究されているものは、ナノファイバーメッシュという繊維に磁気をおびた粉を混ぜたシートを患部に貼る、というタイプで、そこに外部から交流磁場を与えることで発熱させ、がん細胞にダメージを与えるという仕組みのようです。

同時に、この繊維には抗がん剤も浸みこんでいて、発熱すると縮む繊維を使うことで発熱すると抗がん剤がしみだして治療する、というものです。
ナノファイバーメッシュ

温熱療法、抗がん剤治療をそれぞれ単独で行った場合よりも効果が高く、がん細胞に対して70%の殺傷能力がたしかめられたそうです。

この研究が実用化されて商品化されれば、治療による患者の身体的な負担はかなり改善されると期待されています。